小祝塾後編 さすがは理論は農家のお二人です!

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皆さんこんばんわ(^^)/

愛媛県新居浜市にて、BLOF理論をベースに高品質・多収穫の実現を、無農薬で取り組んでます、いけちゃん農園の森田です!今回は先週行われた勉強会の後編です。

午後は午前中に行われた現地指導を踏まえて、担当農家さんのお話や、小祝先生の講義、その他質疑応答など盛りだくさんの内容でした。特にここ今治の越智さん・丹下さんは、しっかりとした資料を作成して下さり、まだまだ初心者の自分には、本当にいい勉強をさせてもらっています(^^)v

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まず越智さんが栽培中の春菊の老化苗についてのお話。春菊の苗を育て、それを畑に定植するのが約2週間遅れたという越智さん。それにより生育に重要な根の量が少なくなり、実際簡単にこの日も抜くことができました。根の量が少ないと、せっかく土の中に仕込んだ栄養素が吸えませんよね。『苗半作』とも言うように、やはり苗の良し悪しが大きく関わってきます。もし老化苗になった場合は思い切って断根するのも方法とのこと。その際断根する前に、アミノ酸やお酢を混ぜた液に株元を浸しておくと効果的だそうです。

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こちらは小祝先生が見せて頂いたもの。よく見ると真っ白できれいな根が、空中を伝って土に伸びていることが分かります。地面の養分を吸って根を伸ばしているのではないのですね!

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この後は、とっても分かりやすい解説でもお馴染みの丹下さんのお話。人参とミカンの豪華2本立てで~す。

まずは人参。今回の畑は、去年は堆肥を15aの畑に40トン投入して、ひたすら土作りを行った場所。はい、大谷方式です(笑)うちの畑では10aに3〜4トンなので、その量の多さはすさまじいものです((+_+))

ただ4トントラックで10台分。それが畑を走るとなると、その重さにより弊害がでるのも無理ありません。しっかりタイヤの跡に沿って、人参の生育が悪くなってしまったようです・・・。その重さで土の団粒が崩れたことが原因。そして根が張らずミネラルが吸えない。結果中にはチッソ過多による「うどんこ病」の症状も!団粒を作る為の堆肥も、その投入方法はこれだけの量を入れる時は注意が必要なんですね~。

そしてミカン。今回は「浮き皮」について。よくスーパーで売られているミカンで、皮が実に対して余り気味のものありますよね?まぁむき易くていいって方もおられると思いますが。でもこれ、あまり良くはないみたいです。その原因が1月に撒いたCN比15のある堆肥。昨年夏場の日照不足から、今回はしっかり土の中に炭水化物を仕込もうと入れたものですが、それが結果的に良くなかったようです。果樹は年に1度きり。野菜とは違う難しさがあります!

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質疑応答では松山の安見さん。ご自身の大根の先端の生育が良くないとのこと。これは10月全く雨が降らなかったのですが、これによる水不足が大きく関わっているようです。先端の硝酸値も高く、この先端部に溜まっているみたいでした。これをアミノ酸に切り替えるような技術が大切だと小祝先生からもご指摘がありました。謎が解明できて良かったですね!!

この他にも、最近ニュースにもなった有機肥料偽造のお話や、一柳副会長の東南アジアでの現地講習のお話など盛りだくさんで勉強会は終了。ここのところ徳島へ行ったりしてましたが、久々の近場での勉強会は帰る時間も気にせずじっくりお話できた印象でした(^^) 今年の勉強会も残りあと1回!しっかり学んでそれを活かし、良い締めくくりができるように頑張りたいと思います!!!

小祝塾後編 さすがは理論は農家のお二人です!」への1件のフィードバック

  1. 越智さんには水やりの大切さ、丹下さんには堆肥散布方法の注意点を教わりました。安見さんもやはり水やりの大切さを、毎回疑問の答えを見いだせて勉強になります。今回、【水も肥料・・】宮下氏の言葉、また思い出しました。

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